水耕栽培でスポンジに種植えを行う方法は?

水耕栽培とは、土の代わりに養分を溶かした水溶液で植物を栽培する方法です。
土を処分する手間がかからず、室内でも植物が栽培可能ということでチャレンジする人が増えています。
今回は、スポンジに種植えを行う方法をご紹介しましょう。
水耕栽培は苗から行うというイメージがありますが、種から行うことも可能です。
スポンジを使うことで、どのようなメリットがあるのでしょうか?
これから水耕栽培を始めたいという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

目次

  1. 水耕栽培って何?
  2. 水耕栽培を行う方法とは?
  3. スポンジで種を発芽させるメリット
  4. 水耕栽培にお勧めの植物とは?
  5. おわりに

1.水耕栽培って何?

水耕栽培とは、土の代わりに肥料を溶かした水溶液で植物を育て方法です。
ヒヤシンスの球根を、水につけて育てた経験がある方もいるでしょう。
これも水耕栽培の一種です。
現在では、レタスなどの葉物野菜を水耕栽培で出荷している農家もたくさんあります。
マンション住まいの方で、「ベランダガーデニングにチャレンジしてみたいけれど、土の後始末が大変」という人もいるでしょう。
そんな方にも、水耕栽培はお勧めです。
水溶液はそのまま下水に流しても問題はありません。
さらに、水耕栽培のメリットはそれだけではないのです。
植物栽培を行っていると病気や害虫の被害に悩まされる方も多いでしょう。
植物の病気は土を媒介にして感染することが少なくありません。
また、害虫の被害は屋内で栽培するだけでだいぶ減らせるのです。
ですから、土を使わず屋内でも栽培できる水耕栽培は、病気にもかかりにくく害虫も付きにくいでしょう。

2.水耕栽培を行う方法とは?

水耕栽培は、球根、苗、種で行えます。
また、生命力の強い植物ならば枝を水につけておくだけでも発根して水耕栽培ができるのです。
球根や苗はそのまま支えを作って水溶液に根をひたしておけば、水耕栽培ができるでしょう。
しかし、種は発芽させなければなりません。
しかも、種を水中に沈めておいても発芽はしないのです。
では、水耕栽培で種を発芽させるにはどうしたらよいのでしょうか?
その方法を次の項でご説明します。

3.スポンジで種を発芽させるメリット

この項では、スポンジを利用して種植えをする方法や、そのメリットをご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

3-1.水耕栽培で種植えをするには?

水耕栽培で種を発芽させるには、適度に水分がある場所に種を置いておけばよいのです。
ですから、ティッシュペーパーを水で湿らせてその上に種を置いておいても発芽するでしょう。
しかし、種が発芽するまでには日数がかかります。
ティッシュペーパーなどでは、水分を補給しない限り、蒸発してしまうでしょう。
水耕栽培で種を発芽させるには、適度な保水性と排水性がある物体が必要。
それにぴったりなのがスポンジです。

3-2.スポンジを使うメリットとは?

スポンジは、吸水性に優れています。
ですから、たっぷりと水を吸わせれば2~3日は湿り気を保っているでしょう。
さらに、軽く絞るだけで水分量を調節できます。
ですから、湿度が高い季節は水分を少なく、湿度が少ない季節は水分を多めにといったことが簡単にできるのです。
さらに、スポンジは適度に穴が開いていて植物の支えとしても優秀。
種は発芽すれば、土の中に根を張って自立します。
しかし、水耕栽培では根を張る場所がないと植物は自立できずに腐ってしまうでしょう。
スポンジならば、土のように植物が根を張れますから、そのまま別の場所に植え替えることなく、水耕栽培を続けられます。
実際、カイワレや三つ葉などスポンジを土壌代わりに水耕栽培を行っている植物は多いです。
さらに、費用が安く加工も簡単なのも魅力でしょう。

3-3.スポンジを使った種植えの方法とは?

水耕栽培の種植えに使うスポンジは、キッチン用のもので構いません。
ただ、ある程度厚みがあった方が使いやすいでしょう。
また、片面がたわしのようになっているものは水耕栽培に向きません。
注意してください。
水耕栽培を行う前に、スポンジを適度な大きさに切り分けます。
小さなブロック状に切り分けておくと、種の移動も楽でしょう。
また、スポンジに十文字の切れ目を入れておくことを忘れずに。
種植えをする際には、スポンジにたっぷりと水溶液を吸わせ、十文字に入れた切れ目の中に種を植えていきます。
こうすれば、種が乾くこともありません。
湿気の多い季節ならば、そのままにしておいても水が蒸発することはないでしょう。
乾燥している季節ならば平らな容器に水溶液を入れ、そこにスポンジを半分程度ひたします。
そうすれば、スポンジはいつも適度に水分を吸い上げてくれるでしょう。
そのまま3~5日すれば種は発芽します。
このまま芽が大きくなるまで育ててください。

3-4.水耕栽培は種と苗、どちらがお勧め?

水耕栽培は、同じ植物でも種と苗の両方を育てられます。
苗はある程度育った状態ですから、病気や環境の変化にも強いでしょう。
ですから、多少温度などが変化しても問題ありません。
ただし、外で栽培する場合は早くから害虫が付きやすいでしょう。
また、一本当たりの値段が種よりも高いので、量を育てられません。
一方種は苗よりも安く大量に手に入ります。
ですから、とりあえず大量に発芽させておき、丈夫な苗だけ育て上げることもできるでしょう。
しかしその反面、発芽したばかりの芽は弱いので、環境の変化に耐えきれずに枯れてしまう場合があります。
ですから、全く水耕栽培をやったことがないという人は、苗から育てたほうがうまくいきやすいでしょう。
しかし、発芽から成長までの期間が短いカイワレ大根のような植物ならば、初心者でも大丈夫です。

4.水耕栽培にお勧めの植物とは?

水耕栽培は、根菜類と穀物類以外は何でも育てられます。
ですから、好きな草花や野菜などを育ててみてください。
種から育てるならば、カイワレや三つ葉、水菜などがお勧めです。
また、ハーブなども丈夫で成長が速いため、水耕栽培に向いています。
特に、バジルの種はダイエット用にとスーパーにも売っていますから手に入れやすいでしょう。
なお、根が出てきたらスポンジの中で絡まりあってしまわないように注意してください。
根を十分にのばすことが、水耕栽培を成功させる秘訣(ひけつ)です。
ですから、成長とともにスポンジの台座を少しずつ削っていってもよいでしょう。

5.おわりに

いかがでしたか?今回は、スポンジを使った種植えの方法をご説明しました。
まとめると

  • スポンジは吸水性と排水性が高く、種を発芽させるには最適である。
  • 水溶液を吸わせたスポンジに切れ目を入れて、種をまくだけでよい。
  • 乾燥にだけ気を付ければ、3日~5日くらいで発芽する。
  • 初心者は、発芽や成長が早い植物からチャレンジしてみよう。

ということです。
水耕栽培というと苗から育てるというイメージがありますが、種から行うこともできます。
なお、種は一袋買えば30粒以上は入っているのです。
ですから、一度にまくことはせず、時期をずらしながらまいていきましょう。
ハーブのように成長が早いものならば、1か月程度で発芽して収穫できます。
また、種をまく時期には注意しましょう。
春に植える種を冬に植えても発芽率が下がります。
たとえ室内で暖房をきかせていても発芽率はそれほどアップしません。
ですから、種を買う際は必ずまく時期を確認しましょう。


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