長期旅行時の水やり方法は? 家庭菜園で知っておきたい豆知識

家庭菜園は自分で色々な野菜などを1から作れて、食べることもできるので非常にやりがいのあるものです。趣味としてやるのはもちろん、節約のためだったり、無農薬野菜を食べたりするために行っている人は少なくないでしょう。そんな家庭菜園ですが、旅行のときの水やりにどうしても困ってしまいますね。特にプランターや鉢植えのものはすぐに水分がなくなってしまいやすいので、数日の旅行でも心配です。

そこで、この記事では旅行などで留守にするときの水やり方法についてをご紹介します。夏場などの旅行シーズンで家をあけたいけど植物が…と悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  1. 2日~3日間の旅行の場合
  2. 4日~5日間の旅行の場合
  3. 1週間以上の旅行の場合
  4. 帰宅後の状態チェック

1.2日~3日間の旅行の場合

1-1.保水材を使用する

水を吸うことで膨らみ、ゲル状になる物質を使って水やりを軽減させることができます。園芸用として売られている顆粒(かりゅう)状の保水材の中には、最初に土と一緒に混ぜておくことで水やりを2日~3日に1度のペースにすることができるものもあるようです。プランターや植木鉢で家庭菜園をする場合は、最初に土にそのような保水材を混ぜておくことをおすすめします。

すでに保水材を混ぜないまま土を使ってしまっている場合は、アクアゲインのような保水材を使いましょう。使い方は簡単で、ペットボトルに入れて水と混ぜ、それを土にかけるだけというものです。これを使うだけで水やりの回数を3分の1にまで減らすことができるというので、有効活用していきましょう。

1-2.植木鉢で手軽にできる保水法

小さい植木鉢であれば、バケツや受け皿を使って簡単な保水が可能です。まず、バケツや受け皿に水を入れます。その後、そのバケツや受け皿の上に植木鉢を置けばOKです。これで3日程度であれば水を与えないままもたすことができます。

1-3.庭や畑の場合は土の水分が蒸発しない工夫を

庭や畑の場合は数日程度水やりをしなくても問題ないことは多いですが、やはり夏場などは心配ですね。そこで、できるだけ土の水分が蒸発してしまわないように工夫をしてみましょう。まずはできるだけ土の量を増やすことです。土の量が増えることで、土の保水量を高めることができるため、保水しやすくなります。

さらに、土の表面をアルミホイルで覆いましょう。もちろん、水やりをしたときに土に水が通るように、アルミホイルには小さなもので良いので穴をあけてください。こうすることで、土が含んだ水分を蒸発させにくくすることができます。これらの方法はプランターや植木鉢にも使えるので、上記でご紹介した保水材を使うのと合わせて活用してみてくださいね。

2~3日の旅行ならば、保水の方法は沢山ありますね。
はい。出かけにたっぷり水をあげ、蒸発を防ぐだけでもいいでしょう。

2.4日~5日間の旅行の場合

4日から5日ほどになってくると少し長くなるため、水やりをしないことの不安も大きくなってきます。この場合の水やりについては、以下のような方法を使うと良いでしょう。

2-1.浴室に移動する

プランターや植木鉢のように気軽に移動できる場合は、浴室に置くと良いでしょう。このとき、浴槽に水をはった状態にしてその中に鉢やプランターを入れます。注意点は、ずっと真っ暗な状態にしないことです。昼間は外からの光が入るように工夫して、常に真っ暗にはしないように気を付けましょう。

2-2.簡易的な給水システムを使う

ホームセンターなどで販売されている、簡易的な給水システムを使うのもおすすめです。簡易的な給水システムを使えば、5日程度の旅行なら問題ありません。

2-3.水が蒸発しないような工夫をする

2日~3日の旅行でも説明したような、土にアルミホイルをかぶせる方法などもおすすめです。もちろん、保水材を使用するのも良いでしょう。さまざまな工夫をして、とにかく土が乾いてしまうことがないように気を付けてください。

簡易的な給水システムを使ってもいいんですね。
はい。こまめな水やりが必要な植物にはおすすめです。

3.1週間以上の旅行の場合

1週間以上の長期的な旅行の場合は、電動の水やりシステムを設置していくのが安心できるでしょう。電動の水やりシステムには、鉢やプランターに適しているものもあれば、庭など広い範囲に適しているものもあります。自分の家庭菜園に合ったものを選んで設置していくようにすると良いでしょう。

長期にわたって水やりができない場合は、電動水やり器がおすすめなんですね。
はい。そうすれば安心して家を留守にできるでしょう。

4.帰宅後の状態チェック

どんなに万全に準備して旅行に出かけたとしても、帰宅後は必ず植物の状態をチェックするように心がけましょう。植物がしおれていないか、根腐れを起こしていないか…など、細かく見てあげるようにしてください。

万が一しおれてしまっていた場合は、すぐに水をはったバケツや浴槽などにプランター・鉢を浸(つ)けましょう。こうして水を吸わせれば、1時間ほどで回復してくれるはずです。全体が元に戻ったら、活力剤をあげてください。体力を使いきっている植物に栄養を与えることができます。ただし、このとき肥料を与えてしまうのはNGです。

肥料は体力を消耗している植物に与えると、かえって弱ってしまう結果になる可能性があります。必ず肥料なしの活力剤を与えるようにしてくださいね。

帰宅後のチェックも大切なんですね。
はい。植物に異常があっても早期発見すれば対処できます。

まとめ

旅行中の家庭菜園への水やりについてご紹介してきました。それでは、今回ご紹介したことをおさらいしてみましょう。

  • 2日~3日間の旅行の場合
  • 4日~5日間の旅行の場合
  • 1週間以上の旅行の場合
  • 帰宅後に行う状態チェックについて

せっかく日頃から大切に育てている野菜たちですから、旅行中にも元気でいてほしいですよね。今回ご紹介したことを意識しておくことで、数日間家をあけることになっても安心することができます。家をあける長さに合わせて適した方法で水やりを行い、植物の健康を維持してあげましょう。


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