野菜を再生栽培する方法は? こんな野菜は再生できる!

健康のために毎日たっぷり食べたいのが、野菜です。
しかし、野菜は季節によって値段がずいぶん変わります。
高い野菜を毎日買うのは大変ですよね。
また、「ちょっとだけ薬味が欲しい」というときも多いでしょう。
そこで、お勧めなのが野菜の再生栽培です。
植物は再生能力が高いので、一部が残っていれば再生します。
その方法もとても簡単なのです。
今回は、再生栽培のやり方や上手(うま)く野菜を育てるコツなどをご紹介しましょう。
興味がある方はぜひこの記事を読んで、再生栽培にチャレンジしてみてくださいね。

目次

  1. 野菜の再生栽培とは?
  2. 再生栽培できる野菜とは?
  3. 家庭で簡単に再生栽培を行う方法とは?
  4. おわりに

1.野菜の再生栽培とは?

野菜は、実の部分を食べるものと茎や葉、根の部分を食べるものがあります。
スーパーに並んでいる野菜を見ると、根がついているものもあるでしょう。
また、だいこんやニンジンは根の部分を食べます。
野菜に限らず、植物は動物よりも再生能力が強いのです。
ですから、一部を切り取って水や土にさしておくだけで発根したり発芽したりします。
これが、野菜の再生栽培です。
スーパーで売られている野菜は、きれいに洗われてパッケージされています。
しかし、このような野菜でも水や土にさしておくだけで再生栽培ができるのです。

2.栽培できる野菜とは?

では、再生栽培ができる野菜にはどのようなものがあるのでしょうか?
この項では、再生栽培しやすい野菜の一例をご紹介します。

2-1.葉の部分を食べる野菜

小松菜やネギ、三つ葉など茎や葉っぱを食べる野菜は、再生栽培ができます。
だいこんやニンジンは根、そのものを食べるので葉の部分が再生できるでしょう。
また、キャベツや白菜は葉の部分が変化したものです。
ですから、芯の部分を水につけておけば再生栽培が可能になります。
逆に、トマトやナス、キュウリなどは実の部分を食べる野菜なので、再生栽培できません。
また、ジャガイモやサツマイモなどのイモ類は、自分を養分にして発芽はするものの、新しいイモを育てるには必ず土壌に植えなければならないのです。
ですから、「手軽に再生栽培」というわけにはいきません。

2-2.根っこがついている野菜

根っこは、栄養や水分を吸収する場所です。
ですから、根っこが残っている野菜はより再生しやすいでしょう。
一例をあげると、ネギや三つ葉、カイワレ大根です。
どれも根っこがついていますね。
また、小松菜やホウレンソウも根っこがついていますが、葉っぱを再生するまでに少し時間がかかるのです。
さらに、だいこんやニンジンは可食部分が根っこなので、へたを水にひたしておけば葉っぱが伸びてくるでしょう。

2-3.生命力の強い野菜                  

やせた土地で育ち、肥料があまりいらない野菜ほど再生能力が高いです。
最近はスーパーに生のハーブが売られることも珍しくなくなりましたが、ハーブの原産地は石だらけの荒れた土地。
ですから、ハーブはとても生命力が強い野菜なのです。
ジェノベーゼソースなどで人気が出たバジルは、コップに枝をさしておくだけで発根して新しい芽が出ます。
同じようにペパーミントなども茎が少しあれば、再生栽培できるでしょう。

3.家庭で簡単に再生栽培を行う方法とは?

家庭で簡単に再生栽培をするには、どうしたらよいでしょうか?
この項では、家庭で再生栽培を成功させるポイントや注意点をご紹介していきます。

3-1.水につけるだけ大丈夫

再生栽培の基本的なやり方は、水につけるだけです。
といっても、全体をどっぷり水につけてはいけません。
根っこの3分の2がつかる程度の分量にしておきましょう。
ニンジンやだいこんの場合は、下3分の1が水につかる程度にしておきます。
キャベツや白菜は芯の部分をおおよそ3分の2ほどつけておきましょう。
そうすれば再び水を吸って植物たちは茎を伸ばしていきます。
なお、根っこつきの野菜を再生したいときは、あまり根に近い部分から切ってしまうと再生が難しくなるのです。
ですから、再生栽培をする場合はいつもより少し根の部分を長く残しておきましょう。
また、三つ葉やカイワレ大根など根っこがスポンジに絡まっている場合は、スポンジごと水につけてください。

3-2.水は毎日換える

水は意外と腐りやすいものです。ですから毎日換えましょう。
水がいたむとそこから病気やカビが発生します。
また、夏は日当たりのよい場所に置いておくと、かなり水温が上がってしまうでしょう。
ぬるま湯程度の温度でも、植物の根にとっては熱すぎます。
ですから、水が高温にならないように覆いをかけるなどするか、直射日光が当たらないようにしましょう。

3-3.再生栽培は必ず成功するとは限らない

スーパーに売っている野菜は、鮮度に差があります。
鮮度の高いものほど再生栽培の成功率は高いですが、流通の関係で遠くから野菜が運ばれてくることもあるでしょう。
また、外気温や栄養状態も発芽率に関係してきます。
ですから、1週間たっても発芽の気配が見られない場合は、残念ながら再生栽培は失敗したと考えましょう。
その場合は、根っこを始末してください。
しかし、何度かチャレンジすれば必ず成功します。
再生栽培は元手もほとんどかかりません。
成功率を少しでもアップさせたい場合は、いくつかの野菜を同時に育てるとよいでしょう。
複数の種類を育てていれば、どれかは成功します。

3-4.より立派な野菜に育てたい場合は、土に植え替えよう

水だけでも、野菜はある程度育ちます。
しかし、ホウレンソウや小松菜など大物の葉野菜を再生させたい場合は、やはり水だけでは不十分でしょう。
その場合は、プランターや植木鉢に園芸用の土を入れて、植え替えてあげてください。
そうすれば、より野菜は大きくなります。
ただし、植え替えをお勧めするのは根っこから再生した野菜だけです。
だいこんやニンジンのへたから葉っぱを再生させたものは、土壌栽培よりも水性栽培のほうが適しています。
土の中には栄養がたっぷり含まれているので、水だけで栽培するよりも、植物は大きくなるでしょう。
ネギや小松菜、ホウレンソウなどが調子よく育っているようでしたら、土壌栽培をしてあげてください。
ただし、あまり寒い時期に植え替えると外気温に耐えられず枯れてしまいます。
冬に再生栽培を行っている場合は、室内で育ててあげたほうが上手(うま)くいきやすいです。

4.おわりに

いかがでしたか?
今回は野菜の再生栽培についてご説明しました。
まとめると

  • 根っこや芯が残っていれば野菜は再生栽培ができる。
  • 基本は水につけておくだけで大丈夫。
  • ホウレンソウや小松菜など立派な葉物野菜を再生させたい場合は、ある程度育ったら土壌栽培をしてみよう。
  • 根っこが残っている野菜ほど、再生させやすい。

ということです。
特に、ネギなどの薬味は、少しあると便利でしょう。
また、再生させた野菜は鮮度が抜群です。
しかし、何度も再生できるわけではありません。
2~3回収穫すれば、根っこも元気がなくなってきます。
そうなったら寿命と考えましょう。
また、だいこんやニンジンの葉っぱを見たことがないという方もいるかもしれません。
しかし、だいこんやニンジンの葉は、ビタミンやカロチンが豊富です。
いため物にしたりすればおいしく食べられるでしょう。
また、再生野菜を観葉植物がわりに飾っている人もいます。
ハーブなどは匂いもよいですから、芳香剤や虫よけにもなるでしょう。


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