「水耕栽培で小松菜を育ててみたいけれど、うまくできるか不安だ」と悩んでいる人はいませんか? 水耕栽培は、土を使わずに植物が育てられるので、室内でも栽培が可能です。その一方で、単に種をまいて培養液につけておくだけではうまく育たないこともあります。小松菜を上手に育てるには、いくつかのコツが必要です。
そこで今回は、水耕栽培で小松菜を上手に育てる方法を紹介します。
この記事を読めば、水耕栽培で小松菜を上手に育てられることでしょう。水耕栽培に挑戦したい人は、ぜひこの記事を読んでコツをつかんでくださいね。
1.小松菜は水耕栽培向けの野菜
はじめに、小松菜の特徴や栄養価、水耕栽培に適している理由などを紹介します。
1-1.小松菜は育つのが早い
小松菜は気温が20~30℃の場所であれば、季節問わず良く育ちます。ですから、温暖な気候の場所では1年中育てることが可能です。成長も早く、種まきから収穫まで25~30日と短いため、初めて家庭菜園に挑戦する人向けの野菜としても人気があります。
1-2.小松菜は病気に強い
小松菜は生命力が強いので、お世話がそれほど難しくありません。水耕栽培でも、病気に弱い植物は育てるのが大変です。小松菜は水耕栽培初心者でも比較的育てやすいでしょう。
1-3.小松菜は栄養価が高く食べ方もいろいろある
小松菜は、鉄分やビタミンが豊富で食べ方もさまざまです。おひたしや炒め物にしてもいいですし、みそ汁の具にしてもいいでしょう。また、一度にたくさん収穫できても、食べ方を工夫すればすぐ消費できます。家庭菜園にぴったりです。
2.小松菜を水耕栽培する方法
この項では、小松菜を水耕栽培する際に必要な道具や方法を紹介します。どんな道具を使えばいいのでしょうか?
2-1.小松菜を水耕栽培するときに必要な道具
小松菜を水耕栽培するときには、以下のような道具を用意しましょう。
- 小松菜の種
- スポンジ
- ハイドロボールやバーミキュライトなど、土の代わりになるもの
- 液肥
- 液肥やハイドロボールを入れる容器
ハイドロボールは粘土を素焼きしたボール、バーミキュライトは酸化ケイ素・酸化マグネシウム・酸化アルミニウムを主成分とする鉱物で、土のように虫が湧いたり細菌が繁殖したりすることはありません。
2-2.スポンジを水につけて種をまく
小松菜を育てるためには、まずスポンジに切れ込みを入れて小松菜の種をまき、それを水につけておきましょう。スポンジに水を含ませておけば大丈夫です。このときに液肥は必要ありません。種をまいて3日以内に発芽します。
2-3.双葉が出たら植え替える
小松菜の双葉が出たら、ハイドロボールやバーミキュライトに液肥と水を混ぜた水溶液を含ませた土壌に植え替えましょう。ハイドロボールやバーミキュライトは、水を受ける容器がついた植木鉢やプラスチックのコップ、ペットボトルの上3分の1を切ったものなどに入れるのがおすすめです。1つの容器に2~3本の小松菜を植え、成長具合を日々確認しましょう。置き場所は、日当たりが良く日中の気温が20~30℃のところです。
2-4.間引く
小松菜が大きくなってきたら、一番大きいものを残して残りを間引きます。間引いたものは、みそ汁の具やおひたしにして食べましょう。狭い場所にたくさんの苗を植えると大きくなれません。
2-5.収穫
1本だけ苗を残したら、それを大きくしていきます。水溶液が蒸発したら足してください。また、外に置いておくと虫がつく可能性があります。種をまいてから25日前後、葉が20cmを超えたら収穫時期です。これ以上放っておくとトウがたって固くなるので、注意しましょう。
3.小松菜を上手に水耕栽培するための注意点
この項では、小松菜を上手に水耕栽培するために気をつけておくことを紹介しましょう。何に注意すればいいのでしょうか?
3-1.双葉が出たらすぐに植え替えする
小松菜は成長が早いので、双葉が出たらすぐに植え替えをしましょう。いつまでもスポンジに飢えておくと大きく育つことなく枯れてしまいます。
3-2.根腐れに注意する
水耕栽培で一番注意しなければならないのが、根腐れです。植物は根も呼吸しているため、水量が多すぎると窒息状態となり、腐ってしまいます。小松菜を育てる場合、容器の3分の2程度まで水溶液を入れておき、根の3分の1くらいは水上に出しておくようにしましょう。
3-3.カビに注意する
水溶液は栄養価が高いので、カビが生えることがあります。ハイドロボールにカビが生えた場合は、ボールを洗えばカビは落ちるでしょう。一方、バーミキュライトの場合は新しいものと取り替えてください。
4.小松菜の水耕栽培に関するよくある質問
この項では、小松菜の水耕栽培に関するよくある質問を紹介します。
Q.小松菜以外でもこの方法で水耕栽培を行えるでしょうか?
A.はい。ベビーリーフなど成長の早い葉物ならば可能です。
Q.ハイドロボールなどを使わずに水耕栽培することはできますか?
A.はい。ただし、そのときは、根が完全に水に浸からないに支える土台が必要です。
Q.水だけで小松菜が成長しきるまで水耕栽培することはできますか?
A.可能ですが、栄養不足になる可能性があるので、液肥を使いましょう。
Q.ハイドロボールなどは再利用できますか?
A.はい。できます。
Q.液肥はどこで売っているでしょうか?
A.液肥はホームセンターのほか、水耕栽培どっとネットでも販売しています。
まとめ
今回は小松菜の水耕栽培方法について解説しました。水耕栽培は季節問わず植物栽培ができる方法でもあります。小松菜なら1か月くらいで収穫できるので、ぜひチャレンジしてみましょう。