メリット・デメリット
天候に左右されずに一定量を生産!
『無農薬野菜』を安定供給できます。
植物工場の導入による5つのメリットをご紹介します。また、デメリットと思われている点についても説明をしていますのでご覧ください。
メリット
短期間で生育! 1年間に10作以上も可!
土を使わずに養液で野菜・植物を栽培するため、連作による障害がありません。また、温度・湿度・光・栄養・二酸化炭素などをコントロールしながら供給するので、野菜・植物の生育に最適な環境が維持され、成長速度を速めることができます。土耕栽培よりも出荷までの期間が短く、年間10作以上することも可能です。例えばレタス類の場合、土耕栽培では1〜3毛作(※)のところ、 植物工場(水耕栽培)なら12作以上も可能です。栽培スケジュールを決めて管理することで、毎日決まった量の野菜を収穫・出荷することもできます。
※気候・環境に依存するため
天候・気候に左右されずに安定供給ができる!
土耕栽培と違って、安定した一定環境下で栽培を行う植物工場(水耕栽培)は、猛暑・冷夏・暖冬・台風・霜・日照不足などの自然災害による被害の心配がありません。年間を通じて同等の品質の野菜・植物を安定供給することができます。
安全・安心な『無農薬野菜』を提供できる!
閉鎖された空間での栽培なので病原菌や害虫の心配も激減します。当然、農薬散布の必要もないので無農薬野菜として提供することができます。また、水耕栽培は細菌の数が少なく、野菜・植物に土が付着することもないため、洗浄せずに(あるいは簡易な洗浄のみで)出荷することが可能です。これにより出荷の際の手間や水道費のカットもできます。
土づくりの負担がない! 高機能野菜の栽培も可能!
天候条件によって作業を左右されることがなく、大きな負担となる土づくりの必要もありません。その為、畑に施肥をする必要もありませんし、同じ作物を栽培し続けても連作障害が起きません。また、栽培ノウハウを身につけハイテク機器を利用することで、他にはない珍しい野菜や高機能野菜を作ることも可能です。最近ではビタミン、鉄分、マンガンが豊富な野菜や抗酸化作用の強い野菜の栽培も行われています。また、それとは逆に体に有害とされる亜硝酸態窒素の含有量を減らす栽培方法も確立されています。
雇用支援にも有効!
栽培管理や作業をマニュアル化することにより野菜・植物栽培の経験がないパート・アルバイトでも作業ができます。また、従来の野菜・植物栽培と比べると労働環境が厳しくないので障害者や高齢者による作業も可能です。実際、障害者の授産施設として植物工場が導入されている例もあり、新たな雇用の創出も見込めます。
この他にも、まだまだこんなメリットが考えられます。
- 地域を選ばず野菜の栽培を行える。
- 人件費を削減できる。
- 3K(きつい・汚い・くさい)と言われる農作業が簡単になる。
- 地産地消することにより物流費の削減が可能。
- 地産地消で運搬距離を少なくすることによりCo2の削減が可能。
- 土壌栽培に比べて少ない水で栽培が可能。
デメリット
初期投資に費用がかかる
初期投資費用は植物工場の規模や仕様により様々ですが、各種設備の導入には数十万~数千万円の費用がかかります。ただし、既存の施設や設備を使うことでコストを落とすことは可能です。マルワトレーディングではご要望や予算に応じた植物工場を提案しますのでお気軽にご相談ください。
消費者の植物工場に関する認知度が低い
世界的に広がりを見せている植物工場ですが一般消費者の認知度はまだまだ低いと言わざるをえません。そのため安全性・品質などの魅力が十分に伝えられていないのが現状です。しかし、植物工場ビジネスや新しい水耕栽培システムがメディアで取り上げられたり、導入する企業・店舗も増加しており、関心は確実に高まっています。今後、植物工場で作られた野菜の優位性が一般消費者にも浸透していくことは間違いないでしょう。